体力や時間を使う働き方にどう対応する? 長く働けるサロンのしくみづくり

●手技のメニューは負担がかかりやすい

「スタッフが長く続けられる働き方にするには、どうしたらいいのだろう…」

このようなお悩みを抱えてはいませんか?

サロンの仕事とひと言で言っても、その内容にはさまざまなものがあります。

なかでも、手技で行うエステは時間も体力も必要です。

体力があるうちは長く働くこともできますが、年齢を重ね体力が落ちてきたら、続けることも難しくなります。

育児や介護など家庭の事情がある場合も、人によっては働けなくなることもあるでしょう。

また、手技を教えてスタッフを育成するにも長い時間がかかり、教える側のスタッフにも負担が増えます。

そして、手技はスタッフの個人差が出やすく、お客様の満足度にもばらつきが出やすいという難点もあるのです。

「一人前」になるには、一生懸命にスキルを磨いて数年ほど時間を要します。

サロンの未来を考えるなかで、手技だけに頼っていては、長く続けていくには難しくなるでしょう。

●体力が落ちても可能なメニューを取り入れる

サロン経営では、せっかく育成したスタッフが結婚や出産を機に仕事を離れてしまうことも、「あるある」ではないでしょうか。

こんなとき、手技に頼っているメニューを扱っていると、サービスの質を維持することが困難です。

また、たとえ優秀なスタッフであっても、ブランクを取り戻すのに時間がかかる場合もあります。

ですから、そもそもメニューを用意する際は、手技に頼らないようにすることも大切なポイントです。

(例)

・機械を使用したメニューをつくる

・美容セミナーの先生役をしてもらう

機械を使用したり、先生をしたりすることは、体力的にも比較的負担が少ない仕事です。

そのため、短時間の準備で復帰ができますし、年齢を重ねてからも継続しやすくなります。

また、1対多数のセミナーであれば、時間単価を上げられるところも利点です。

育児や介護などの家庭の事情で短時間しか働けないスタッフが、以前の売上を維持するのにも向いています。

スタッフの第二のポジションとして活用することで、早期退職を防げるかもしれません。

せっかく好きな仕事を行うのであれば、できる限り負担をなくして継続したいですよね。

スタッフが長く活躍できる新しい働き方が浸透していけば、美容業界の活性化にもつながるはずです。

そのためにも、サロンに合わせて長く続けられる働き方のしくみをつくりましょう。

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