お客様のファンを増やすサロンづくり

●物販は「未来が広がるツール」

「物販はハードルが高い」と感じる人もいますが、

ポイントを理解できれば、

そのメリットをしっかり実感できるようになります。

わたしが主宰している経営塾では、

お客様をファン化するための

「アフターフォロー」をテキスト化しています。

このフォローが身につくと、自然と注文が入るようになるので、

多くの方に成果を喜んでいただいています。

物販が軌道に乗れば、あなたがどこにいても注文が入り、

売上が安定していくのが大きな魅力です。

そして、物販のお客様が増えるほど、

収入の土台がしっかりしてきます。

●お客様同士がつながる「あたたかいコミュニティ」をつくる

基本の4品目だけで十分とお伝えしていても、

定期的に購入してくれるお客様の多くは、

プラスの商品にも興味を示す傾向があります。


たとえば

「夏に向けてお腹まわりが気になって…」

「冬に太ってしまったので何とかしたい」

といった会話から、自然にダイエット系の商品が動き始めます。


物販を続けていくと、お客様の美意識がさらに高まり、

未来のイメージが広がっていくものです。

また、悩みが似ているお客様同士は仲良くなりやすく、

サロンではこんな会話が生まれます。

「それ、使ってどうでした?」

「やっぱりいいですよね、あれ」

「この人たちは相性がよさそうだな」と感じたときは、

来店のタイミングが重なったときにさりげなくご紹介することもあります。


同じように努力している仲間が増えることで、

ひとりでがんばるよりも励みになるからです。

こうした小さなつながりが積み重なると、

サロンに訪れるのが楽しみになり、

コミュニティとして成長していきます。


●スタッフとお客様が一緒に楽しむ時間をつくる

コミュニティが育つと、

自然にお客様同士が仲良くなることもあります。

以前、わたしはお客様向けに、

美容セミナーやメイクレッスンを無料で開催していました。

お茶やお菓子を準備し、ゆったりと過ごせる場をつくると、

お客様同士がすぐに打ち解けていきます。

たとえば美容セミナーでは、

お客様A「この美容液、とてもよかったです」

スタッフ「ですよね! あれ、本当におすすめなんです」

お客様B「その美容液…どんなものですか?」

このように、自然な流れで商品への興味が高まり、

レッスンで使用したメイク用品はほとんどの方が購入されました。


また、美容室では2〜3ヵ月に1回のペースで、

ボーリング大会やバーベキュー大会などのイベントも開催していました。


担当スタッフが仲の良いお客様に声をかけ、

会費制で気軽に参加していただくスタイルです。

楽しい時間を共有できると、

お客様はサロンへの親しみが深まり、

より熱心なファンになってくれます。

●リアルな交流がファン化を加速させる

最近は、わたしの娘の友人たちが

地元に戻ってきたことをきっかけに、

シェアサロンを始めました。

ここを拠点に、若い世代のコミュニティを育てながら、

スタッフとお客様が一緒に楽しめる場をつくれないかと

考えているところです。


企業のイベントでは社員同士で完結することが多いのですが、

わたしはあえてお客様も巻き込むほうが、

よりよい関係を築けると感じています。

お客様の素の表情が見え、スタッフの人柄も伝わり、

距離がぐっと縮まるからです。

「参加費を払ってでも参加したい」と思っていただける場 を目指して、

お客様と一緒に続けていけると理想的ですね。


コロナ禍で人とのつながりが減った人も多いため、

こうした企画の価値は以前より高まっているのではないでしょうか。


若い世代にはボーリングを、

年齢層が高い方にはお茶を楽しむおしゃべり会を──。

お客様層に合わせて内容を変えることで、

誰にとっても心地よい場が生まれます。

リアルな交流を増やすことは、

お客様のファン化を後押しする大切な取り組みになりますよ。


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