お客様に興味を持って信頼関係を深めましょう
●お客様のことをよく観察していますか?
お客様が気軽に話せる相手とは、「相談しやすい人」のことです。
わたし自身、たくさんのお客様から相談を受けることがあります。
それは、日頃からお客様のことをよく観察し、
コミュニケーションをとることを心がけているからだと感じています。
スタッフ「〇〇さんは、△△タイプですよね? こういうところが、いいですね」
お客様「でも、これが悩みなんですよね」
スタッフ「本当ですか? でも、〇〇さんと同じ悩みを持つ人が、
こんなふうにして、こうしていたら、こうなりましたよ」
お客様「何ですか、それ?」
このように、相手が興味を示してくれることで、会話が発展していきます。
そのためにも、まずは相手よく観察することが重要です。
接客に悩みを持っている多くの人は、
自分が思っている以上にお客様を観察することを怠っています。
これは、自分中心の考えからくるのかもしれません。
もちろん、自分のことは大切ですが、
「この人は、どんな人なのだろう?」
と思って、相手をよく観察することも不可欠です。
相手を注意深く見てもいないのに、相手のことを理解するのは難しいでしょう。
話の内容や事柄をただ聞くだけではなく、なぜその話をしているのか、
その理由にも気持ちを向けてみてくださいね。

●人に興味を持つ習慣をつくる
お客様が話してくれているということは、
何か話したい理由があるからです。
ですから、わたしは常に
「なぜこの話をするのかな」
と考えながら、相手の話に耳を傾けています。
たとえば、
「この書籍がおもしろい」
と言われたら、
「なぜ、この著者の書籍が好きなのだろう?」
と考えてみてください。
このような考え方を身につけていない人は、
「なぜ〇〇なのだろう?」とお客様に興味を持って考える習慣が必要です。
そのための訓練は、どのような相手に対しても、いつでも実践できます。
たとえば、飲食店に入ったときにまわりを見渡し、
そこにいるお客様のことを見て、「この人は、こんなタイプかな?」
と想像してみることや、紅茶を飲んでいる人がいたら、
「どの紅茶を飲んでいるのだろう?」
と想像してみることなどを試してみてください。
こういったことを習慣にしていくと、
人を考えることが自然と身についていきますよ。
そもそも人に興味がない人には、高額商品を売ることはできません。
人に対して人一倍興味を持つことは、
高額商品を販売するうえで欠かせない、
大切なスキルと言ってもいいでしょう。
●人に興味を持たない人はいいスキルやコンテンツも売れない
素晴らしいコンテンツを持ちながら、
誰かの役に立つ考え方をしているにもかかわらず、売れない人もいます。
その原因は、その人がまわりの人に興味を持っていないからです。
言葉だけで「人のため」と言っていても、
実際の行動が人のためになっていないことがあります。
それは、自己中心的になり、言動が一致していないことが問題です。
きっと、頭のなかが自分のことでいっぱいになっているからでしょう。
ところが、その当事者は、
自己中心的であることに気づいていない場合があります。
無意識の行動のため、本人は認識していないのです。
まわりの人も、このことを伝えるのは難しい場合があります。
うまくいっていないと感じる人ほど、自分を客観的に見ることが必要です。
どのような仕事でも、このことに気づけるかどうかが、
成功するための重要なカギとなります。
お客様に興味を持ち、
せっかくいただいた縁を大切に育んでいきたいものですね。
